結露を放置したままにしておきますと、カビが発生するなど非常に対処しにくい問題を
引き起こしてしまいます。カビは、建物だけではなく健康にも影響を及ぼします。
ここでは、結露の知識とその対処法についてご紹介しております。是非ご一読いただき、知識をご活用ください。

 


室内と外気に大きな温度差が生じる建物では、空気の水分が結晶となって現れます。
これが結露です。特にコンクリート造の建物では外壁面やアルミサッシに生じる表面
結露といわれる現象が多く、湿度が高いほど高い室温で発生しやすいのが普通です。
また築年数の経っている建物に比べ、築年数の経っていない建物は機密性がよく、より多くの水分を含んでいます。

下表は、温度と湿度によって結露が始まる露点温度を示したものです。
室温20℃、湿度40%の時には、室温が5.3℃に下がらなければ結露は発生しません。
表面結露予防のためには、この室温20℃・湿度40%程度に保つことが大切です。


湿度
室温
40% 50% 60%
18℃ 3.5℃ 6.7℃ 9.7℃
20℃ 5.3℃ 8.7℃ 11.6℃
22℃ 7.0℃ 10.5℃ 13.4℃
24℃ 8.8℃ 12.3℃ 15.3℃
26℃ 10.5℃ 14.1℃ 17.1℃

 

予防策として、次に挙げる各項目に留意して下さい。

● 湿度を40%程度に保つ
1日数回、 湿度に応じて窓を開放し換気してください。特に、夕食後は十分換気した
後、少し温度を上げますと湿度は下がります。湿度は40%程度に保つように心がけてください。

● 空気の流通
居室間を閉め切りにしないように、空気の流通を心がけてください。出来るだけ開放
の状態での使用をお勧めします。


● 家具類の配置
家具類は壁に密着させないで下さい。特に外壁面側は裏の壁や床に隙間を作って
ください(5cm程度)。床には「すのこ」等を利用し、5cm〜10cm程度の隙間を開けて
おくとよいでしょう。

● 排気筒の無い暖房機
排気筒の無い暖房機は絶対使用しないで下さい。

● ガラス面の水滴
ガラス面の水滴は、こまめに雑巾などで拭き取るようにして下さい。水滴がたまり
ますと、壁面の裏側に入り込んでしまいます。


● 浴室の換気扇
入浴後は、浴室内の水蒸気が完全に無くなるまで、換気扇を回して下さい。

● 洗濯時の換気
お湯を使っての洗濯時は、必ずユニットバスのドアを開放し、換気扇を回して下さい。

● レジスター
レジスターはビニール等で目張りしたりせず、必ず開放しておきましょう。結露発生の
大きな原因にもなりますし、レンジフードの機能も十分に発揮されません。

● クローゼット
クローゼットは、扉を少し開けておくと良いでしょう。特に、外壁に面する個所は
最悪の場合を考え、万一、結露が発生しても実害が無いように対処して下さい。


● レンジフード
クッキングヒーターの使用の際は、いかなる場合でもレンジフードを回して下さい。

● 部屋の換気

普段あまり出入りのない部屋につきましても充分な換気が必要です。

● 換気扇の利用
レンジフード、浴室、トイレ等、換気扇を積極的に利用して下さい。

● カビの処理
万一、カビが発生してしまった場合は、その部分をよく乾燥させ、固めのブラシ等
で丁寧に取り除いてください。



機密性が増すコンクリート造建物では換気量が少ないので、特に次のような方は湿度を抑えるように注意して下さい。


1.小さなお子様のいる方
2.観葉植物をお持ちの方
3.夫婦共働きの方
4.室温をあまり上げずに生活される方

注意!!

尚、結露が発生してしまった場合には、すぐに暖房機を使ったり換気をする等の対策をとって下さい。そのまま放置しますとカビが発生するなど不衛生なだけではなく、結果的に建物自体に痛みが発生し、それを促進させてしまいます。

これにより、退去される時に余計な手間や費用がかかってしまうことになりかねませんので、前述の各項目について充分にご留意されますようお願いいたします。